log.31

インターネット死体蹴り

ある肉声

内側にあることばが涸れ果てたとき

それは外側からの刺激が供給の意味をなさなくなったときだ

ことばの水脈は意識と無意識の分水嶺をへて

環境の移ろいによりその水量は増減し

先細へ位置するわたくしは その効果をてきめんに受ける個人だ

ある老鷹があどけないわたくしへくれたことばがある

「喉が渇いたらなめらかな石を口へ含みなさい。つばが出るから」

どうしようもなく 果てなくけわしい道が続くのだから

望ましい給水などもとよりおぼつかない

であればこそ ひりつく喉の痛みのなかに

わたくしはその嗄れた声をなつかしく思いだすのだ