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インターネット死体蹴り

鳥かごから鳥かごへ

鳥かごを購入したもちろん自分が住むための

駅前の黒いお湯が湧く銭湯の裏の小さな小さな鳥屋さん

セメントの床は糞で白く 糞のにおいがまんべんなく垂れこめて

文鳥四十雀がなきわめくの店内で

僕は竹あみのかごを購入した自分を住まわせるための

真鍮の金具が取付られ 止まり木には鉄条網が張りめぐらされ

とまるたび足の裏が傷つくが そんなのは些細な欠点だ

餌皿は深くて稗や粟がたくさん入るし

水飲み場では顔を突っこんで思うぞんぶん水浴びができる

男やもめの独り暮らしには十分な広さだ

僕はせっせと巣を調えて つがいとなる女性があらわれるのを

待つことにした 尾羽をていねいにブラッシングして

女性を呼ぶための恋の歌まで練習しだして

そんなわけで そんなわけだからか

鳥かごの入り口は今日もあいている さあ どうぞ