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インターネット死体蹴り

傷心

睡魔が僕のまぶたを引っぺがしたのは

孔雀石のかたちをした想いに理屈が必要だったから

簾をすかして吹く午睡の吐息に奪われたのか

まなつの夜のプールの

塩素で満たされた暗夜の青と

理不尽にもぎ取られた柿、柿、未熟のままで

腹這いで袖を滑り止めにしてひねるあんずジャムの壜は

今まで以上に渋みを増して

なお甘くて夜通し泣いた後の味がした

セーターの襟ぐりから恋心は逃げるとして

それはきっと縫われた糸のほつれ目で

繊維を引っ張ってゆくうちに

自然と編み目がくずれてゆくもので

なんてことはない風邪のひきはじめの微熱に似ている