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インターネット死体蹴り

ひとりぐらし

振り払わなくてはならないこの惑星の温度を

真夏のデリーのような熱風が僕には空気が辛すぎるから

僕の体のひょろっとした放熱板ではもうこの熱を抑えきれないから

できれば君を連れてゆきたいけれど

今となっては無理な相談さ

振り切らなくてはならないこの惑星の重力を

僕にはきつすぎるしがらみだから

岐阜の山奥の共同体の不文律として僕を縛りつけてくるから

ともだちやこいびとやかぞくと離れるのは寂しいけど

できれば君とは別れたくなかったけれど

ああ未練なんてやめやめ、僕も君もとんだめそめそ野郎だ

なにしろ行きたくなくても行かなくてはならないんだ

なら行くさ行こう

お別れだいとおしい人もいとおしくない人もひっくるめ

地球人類よ君たちにはずいぶん世話になったなあ

この惑星のくろ土を強く蹴って飛び立とう

僕の持ちうる宇宙速度のすべてをそのためにつぎ込んでやる

二度と連れ戻されないくらい激しくおのが全存在を射出せよ

惑星よ僕をつれ戻すな

太陽よこのくびきから僕をのがしてくれ

もっと強く早く悍しく

息なんてするな 息なんてするんじゃない

考えるな考えろ 見えるものすべて見据えて加速しろさあ走れ!

 

飛べ