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インターネット死体蹴り

未完の恋のcoda

女の子たちは虫歯の奥に恋心を隠している

これはまったく本当の話だ

二人でみかんの海を泳ごうと誘ったときに 君がいかめしい顔をしたのは

胸の虫食み穴につぶつぶのみかん汁が染みるからだ

僕の不埒な雄の昂ぶりが君の羚羊の悲鳴となって

ふたりきりの海水浴の気分に水を差したなら

僕らの持ち分である恋人同士の時間はチップとして均等に配られるだろう

君が君らしくわたがしをベットすれば

僕も僕らしく節足歩行者たるむかでの標本をコールした

指折り数える天体の運行に則って

丁半の恋解きはおこなわれ もがれた果実は朔果としてえぐりだされ

若い男女の汗光る雁首の並んだ賭場は荒れに荒れた

僕らの無謀な博打はむざんな結果をさらした

ここが素寒貧のふたりの愛情の終端部だとして

なお続くものを

手ですくおうとした

救おうとした 柑橘類の記録媒体として焼かれた

君のまなざしで僕らは糖度を高めあってゆく