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インターネット死体蹴り

日々の祈り

骨肉をすり減らして働く生活が切れ間なく営まれ

日々の祈りがその強度を増した

駅の公衆便所に膝を突き

糞便と尿にまみれた床にぬかづいて

再生紙のちり紙を苦行者のごとく奥歯でかみしめ

僕は僕の先細る魂と

貴いしろがねのすべてを賭して

この街を遍く見守る貴女へすがり付こうとした

 

僕の祈りは聞き届けられたのか

便器の底から聖歌隊の少年たちが湧出し

納めた労働をののしる歌を

苦痛をなぐさめる一時しのぎの歌を

清澄なボーイソプラノで歌いあげてくれた

だがどうしてだろうか

こんなにも恋いこがれた天の恩寵を

貴女が遣わしたまごころからの慈愛に耐えかねて

恍惚と歌う少年たちを一人ずつ親指と人さし指で挟んでひねり潰し

黒く潰れた羽虫の死骸めいたものを

ナプキンを捨てる箱へ奉納し

僕は僕の礼拝堂を後にした

 

骨肉をすり減らして働く生活はなお途切れなく営まれ

生の呪いは熾火として肉体のうちで燻る

僕はもう祈るのをやめ

内なる嵐がやむのを待たずに歩きだした

僕が僕ではないものへ到達するために…