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インターネット死体蹴り

炭酸浴

とねりこの森

白くすべすべした玉砂利の小径

ソーダ水の湧く泉

私たちの組は麻の布で、ぎしぎしした未熟な果実を隠して

微炭酸の揺蕩う水辺に手足をひたした

沐浴は日が暮れて仲間の顔の区別がつかなくなる頃から

物見塔の突端へ月のかかる頃まで営まれる

木理こまやかな樹脂の手桶で私たちは亜麻色の髪をすすぐ

赤方偏移した月明かり

ねじれた樹上からの小夜啼鳥の祝福

私たちの固く素朴な体は燐光を発し 私たちの組の何人かは

学友の暴力的なまでのすがしさに心を奪われ

二度と正気には戻れなかった

やがて天に星気体が満ちると、私たちはおもむろに赤らんだ

学友の体を撫であい たがいの指を一本ずつ唾液で洗い

潤んだ性器から友情を絞りだし

くたびれ果てて 泉のふちにもたれかかって

「もうじき星が降るかな?」などと他愛もないおしゃべりをし

炭酸水に含まれる塩分濃度のひとつの気分となった