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インターネット死体蹴り

ボイジャー

渦巻銀河への定時通信のため

紅くちりつく高感度アンテナをたてた

高ぶる鼓動が同期して

貴女の内宇宙の声が

非可逆の圧縮音源として僕のなかへ送られてくる

星と星はたがいの産毛を意識するほど近く 

僕らは血管のノードを通してせわしなく星間飛行を行い

音のない音楽をほぐして共有した

貴女のうすい乳房の静脈に唇を接ぎ

色濃く内出血のべに色をさし

それをふたりの星図として貴女の裡へ解き放とうとした

たおやかに膨らむ海を旅して

母なる星を遠ざかってゆく数億基の孤独な無人探査機たちを

僕らは乱れたベッドの上から気だるく見守る