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インターネット死体蹴り

ピラミッド

王の墳墓を築くため男たちは巨石を牽く

並べた丸太の上を 物言わぬ花崗岩の物量が搬ばれてゆく

石切場との往復で 一日をとぼしく使い果たした肉体は

活力を振り絞り 菜種の滓として無惨に抛りだされた

だが精神はむしろ疲労の極みに昂ぶり

慈愛の気持ちさえ滲みだしてみずからの

運ぶ石への同化を渇望する

それを願うすべての奴隷たちのため

骨が浮くまで体をそぎ落とされ数千トンもの

重みに耐えて

あえぐほどの苦しみを凝視するファラオの瞳