log.31

インターネット死体蹴り

希望に涌く蟲

壜を購入したいのちの水をそそぐための壜を

僕はそれを枕もとに置き

うなされて目覚めるたびひとくち飲んだ

分厚いカーテンをおろした暗い寝室で結露した

くみ置き水は月日が経つにつれ腥くとろみを増してゆく

壜の中でぼうふらを湧かしたのか

体内で孵化した蚊の群れが暴れだし

僕の喉や鼻から希望をくすねる蟲たちが蚊柱となって立ちのぼる

手遅れになる前に早く ねえ むしくだしを飲んでしまえ

僕は壜を手放したいのちの水をそそぐための壜を

壜の底に沈んだ澱を 直視するまいとして